Distance‐マイナス5cm‐

「叶チャ〜ン!二人してバカにするぅ〜」

あたしはピロリンの後ろに居た叶チャンを発見して、泣きまねをした。


「変わってないな」


そして叶チャンにも苦笑されてしまった。



あたしの立場なし!






それから自然に、四人で行動する事になった。


故宮博物院を回り、景山公園に行き、その度に歴史に疎いあたしがちんぷんかんぷんな事を言うと、三人にバカにされ続けた。



ってヒドイッ!








東安市場に着き、自由行動になった。


中国って意外に都会なんだな……。



大きなビルも沢山あるし、マックだってある。


でもすんごく物価が安い!

もう値切りまくりよ!








「てかさぁ、何で北京まで来てマックなわけ?」


結夢はシェイクを飲みながら、ハンバーガーを頬張るあたしに呆れた顔をして聞いてきた。

叶チャンとピロリンもハンバーガーを頬張りながら、結夢の質問に頷いている。




北京料理は、あたしには味が薄くて油っこかった。


昨日行ったレストランだって結構イイレストランらしいけど……。
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