Distance‐マイナス5cm‐

誠は昨日から、ちょっと変わった。


あたしも変わった。



お互い、素直になったのかな?


誠をカッコイイと思ってる。

確かに顔はカッコイイ部類だけど、それ以上に。


さっきは近すぎて見えなかったタキシード姿。

改めて離れて見たら……


「ヤバイ……////」


あたし、上手く踊れるかな。

心臓がドキドキして……

足を踏んじゃう確率100%



ごめんね、誠。

今のうちに謝っておいた。


『叶チャン、あたしの可愛ぃドレス姿が見たかったら、あたしのクラスのダンス見に来てね☆』


『別に見たくねーよ。』


『一生後悔しても知らなぃから(`ε´●)』


そんなメールのやり取りをして、ステージの袖で待機する。






「みんなぁ、頑張ろうね!!」


気合いを入れて、それぞれのペアになった。


「誠、絶対上手くいくよね」

「当たり前だろ」


誠の笑顔で緊張が解れた。




そして、あたし達のステージが始まった。
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