Distance‐マイナス5cm‐


「な、何よ……」


「俺はのんの彼氏。のんは俺の彼女。嬉しくて眠れるわけないだろ」




「……あッ」


いきなり誠がおデコにキスする。

「おはようのキスはこれで勘弁してやるよ」




……あ、あッ



ちょっと、


ちょっと待って。



人が見てるし。

視線が痛いし。

同じ学校の人もいるじゃん!


てかあんたは何そんな、嬉しくて仕方ないみたいな顔してニヤニヤしてんのよ!




「……ば、バカーーー!!!」



振り回した手を、受け止められた。

そしてそのまま、手を繋がれる。




あぁ、もう。

バカップル決定だ……
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