『好き』なんだよ…
one☆sweet
スタート! ~瑠花side~
ピピピピッ ピピピピッ
「ふぁ~」
いつもと同じ目覚ましの音で起きる、あたし。西城瑠花。
栗色のストレートヘヤー。
今日から、華の高校生。
この街では、名門の進学校に進学する。
あたしが、この学校を選んだのは…
「るーか!! 」
あたしの部屋にノックもせずに入ってきたこの男。
荒川裕。
家の隣に住んでるあたしの幼なじみ。
あたしの…好きな人…
「どーよ!! この制服!! お前とまた一緒っていうのがあれだけど、1番に見せにきてやったぜ! 」
カッコよく決めポーズをする裕。
そう…。
あたしがあの高校を選んだのは、裕がいるから…。
裕があの学校に進学しようと思った理由は知らないけど…
勉強も頑張って、合格することができた。
「はいはい。カッコイイよ。あたしも着替えるから、出てって。」
裕の背中をグイグイと押した。
「え~!! 別にいても、いいじゃん!! 見ても減るもんじゃないだろ~。」
不敵にそうに笑う裕。
「はぁ~。はいはい。そうですね。あたしには、見てもらうようなものなんてありませんよ!! 」