『好き』なんだよ…
「逃げるんなら、逃げてもいいよ…。でも、荒川に言っちゃうよ。傷つけてしまうから、別れたいって言ったって…。そしたら荒川どう思うかなぁ…?? 女子にそんなこと言われたら、プライドがボロボロになっちゃうなぁ…俺だったら…。」
もう、何も言い返せない…。
力も入らない…。
沢村柊にガッシリと腕を戸に押さえつけられてるから。
「ね? 俺と付き合ってくれたら、荒川に何も言わない…。どうする?? 」
もう…この人からは逃げられない…。
返す言葉も1つしかないんだ…。
ごめんね…ありがとう…裕。
弱いあたしで…ごめんね…
あたしは、沢村柊の顔にキスをした。
サヨナラ…。
あたしの大好きな人…
あたしの恋が終わりを告げた瞬間だった。