『好き』なんだよ…
遠… ~裕side~
放課後…俺は屋上へ向かった。
噂の真実を知るために…。
「あっ…。」
俺が屋上に着いたときには、もう沢村楓が来ていた。
「……」
なんだ…この沈黙…。
「…あの噂のことなんですけど…。あの噂はやっぱり、西城さんが流したらしいんです…。荒川君と付き合ってみたけど、つまらなくてあの噂を流して、別れようとしたらしいんです…。」
100%沢村楓を信じているわけじゃない…。
でも、今は…完璧に瑠花だけを信じられていないだけで…。
「証拠は、あるの?? 」
「…あっ…えっと…。」
沢村楓は、ポケットから携帯を取り出して1枚の写真を俺に見せた。