『好き』なんだよ…
俺は、沢村柊の言葉に驚いた。
でも、俺以上に驚く声を出したのは沢村楓だった。
「そうなんだ~。おめでとう、柊。」
「あぁ。サンキューな。じゃあ、俺ら帰るけど…お前ら付き合ってんの?? 」
「えっ…/// 」
沢村楓は、顔を赤らめた。
「ふ~ん。付き合ってるんだ。おめでとう、荒川君。」
「いや…。」
俺は『違う』と言いたかったが、言い返せなかった。
「じゃあな。」
沢村柊がそそくさと瑠花を連れて帰ってしまったから。