『好き』なんだよ…
瑠花は、少しうつむいていて、表情を見ることはできなかった。
階段に残ってるのは、俺と沢村楓。
「ごめんなさい!! あたしが、柊に誤解させるようなこと言っちゃったから…。」
「いや…。」
「大丈夫です! ちゃんと柊の誤解は解いておきますから! …でも、柊と西城さんが付き合ってるなんてビックリでしたね…」
「あっ…うん……」
「…落ち込んでますか?? 」
「…あっ…いや…。落ち込んでるとかはないけど、ちょっとまだ混乱してて…。」
頭の中は瑠花のことばかり…。
「…そうですか。…でも、西城さんが柊のこと好きって意外でした…。あたし達と逆ですね…。」