『好き』なんだよ…
瑠花が、沢村柊のことを…
表面で分かっているつもりでも、心の中でちゃんと受け入れられていなかった。
「あの…やっぱりあたしじゃだめですか?? 西城さんみたいにはなれないけど、あたし…がんばります!! だから…その…」
沢村楓は手に力を入れギュっと握り振るえている。
「ごめん…。今は、まだ考えられないや…。」
「…そう…ですよね。…わかりました。」
沢村楓は、少し悲しそうな顔をして教室へ走って行ってしまった。
俺は…瑠花にとってなんだったんだろう…。
でも…こんなこと考えるのはあまりよくないかもな…。