『好き』なんだよ…
瑠花はこっちを見ようとしない。
「…さっき、ありがと。ごめんな…。最近ちょっと疲れてて…。」
「…そうだったんだ。…気をつけなよ。じゃ…」
瑠花の腕がするっと抜けた。
「あっ…。」
瑠花は、自分の家へと一直線に走って行った。
俺も、瑠花から受け取った箱を持って家の中へと入った。
「おかえり~。瑠花ちゃんだったみたいだったけど…。」
「うん。なんか麗奈さんから預かったんだって。」
「あら、麗奈から?? 何? 何? 」
俺は母さんに箱を渡した。