『好き』なんだよ…
「あっ!! あたしの大好きな麗奈のポテトサラダじゃない!! これ、じゃがいもが柔らかくておいしいのよね~♪ 」
ルンルンでしゃべっている母さん。
その日の夜は、麗奈さんからもらったポテトサラダが食卓に並んでいた。
「…おいし…」
小さい時から、麗奈さんのポテトサラダを食べ続けているから、思い入れが深い。
「明日、クッキーでも焼いて持って行こうかしら? 」
夕食を食べ終わって自分の部屋に行った。
隣の家の瑠花の部屋は、俺の部屋のちょうど向かい側になるから、小さな明かりがついているのが見えた。
瑠花…
瑠花との久しぶりの会話にドキドキしてしまった…。
ダメなのに…。