『好き』なんだよ…
「…ちょっとこっち来て。」
「…えっ…ちょっ…。」
龍はあたしの腕を引っ張って歩き出した。
龍に連れてこられたのは、体育館へ通じる廊下の近くのベンチ。
「はい。」
「…ありがと。」
龍から時間ジュースを手渡された。
HRが終わって1限がもう始まっている。
サボっちゃった…。
「で、何があったわけ?? 」
「…言えない。」
「大丈夫。裕には言わねえから。」
「絶対に? 」
「絶対。」