『好き』なんだよ…
あの後、瑠花は龍と2人で教室に戻ってきた。
いたって普通に、瑠花はみんなと話をしている。
でも、目の下が少し赤く見えて、泣いていたんじゃないかと思った。
学園祭までの1週間は、すぐに過ぎていった。
「ねぇー! 衣装に不備とかなかったー!? 」
「ちょっとー!! 午前中の担当の人集まってー!! 」
教室で、声が飛び交っている。
「宣伝役の人のメイク終わったー?! 」
「終わってるってー!! 宣伝役は、そろそろ宣伝してきてー!! 」
宣伝役の俺は、メイクを終え、あとの4人と集まって、回る順序を確認してから出発した。
俺のペアは、亀梨幸之介っていって、俺の中学からのダチ。
ワイワイ、ガヤガヤしてる奴で、輝と似ていて、輝と愛称がピッタリだ。