『好き』なんだよ…
保健室の扉の開いた音に反応して、扉のほうを向いた。
そこにいたのは…沢村楓だった。
「どうしたんですか?? なんでこんなところに?? 」
「いや…ちょっと、指切っちゃってさ…。」
「えっ?! 大丈夫ですか!? たしか…絆創膏はこの辺に…。あっ、あった!! 」
沢村楓は、俺が探していた絆創膏を意図も簡単に見つけてしまった。
「じゃ、ここに座ってください。手当しますから。」
「あっ、うん。」
俺は言われるがままに、椅子に座った。
沢村楓は、手際良く俺の指の手当をしてくれた。
「あたし、保健委員なんで、保健室に見まわりに来たんですけど、ちょうどよかったですね。」
そうゆうことか…。