『好き』なんだよ…
裕が沢村楓さんと付き合ってから、柊は前よりもあたしの時間をうばってくる。
「ねぇ…。またなんで、そんな顔てるの?? 」
今は、放課後の教室で柊と2人。
「別に…ちょっと疲れてるの…。」
「ふ~ん。…あの2人のことで?? 」
「!! 」
あの2人…。
「図星みたいだね…。」
「あんたには、関係ない!! 」
あたしは、かばんに荷物を入れていた手を止めて言った。
「関係なくはないでしょ?? “彼氏”なんだし…。」