『好き』なんだよ…





ブーッ





俺のポケットでの中で携帯が震えた。






ディスプレイには、電話のマークと、沢村楓の名前。







部屋を出て、電話をとった。







「もしもし…」





「あっ、楓です…。あたし達のクラスも、今日が打ち上げで同じカラオケの2階でやってるんだけど、そっちに遊びに行ってもいいかな?? 」






どうやら、楓のクラスも打ち上げでカラオケに来ているらしい。







「…俺は、別にいいけど…。少しだけな? 」






もし『来たらダメ』なんて言ったら、楓を傷つけてしまうから。







「分かった!! じゃ、今から行くね! 」






電話を切って、1分も経過しないうちに楓が来た。






「中入る? 」




「うん!! 」










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