『好き』なんだよ…
帰らなきゃ…。
「瑠花…。」
屋上に彩が現れた。
あたしの目からは、また、涙がこぼれた。
彩は、あたしが泣き止むまでそばにいてくれた。
あたしは、泣き止んでから、彩に状況を説明した。
「なんか、あたしの言ったことで意識しすぎちゃったんだね…。ごめんね…。瑠花…。」
「…っ、ううん。あたしだって、裕のことを考えすぎて、裕のことを見てなかったんだもん…。いつも、一緒にいたのに…。自分が恥ずかしいよ…。」
彩は優しくあたしの頭をなでてくれた。