『好き』なんだよ…
「まぁ!! 俺が考える瑠花の事は、朝何食ったんだろー? ぐらいだけどな! 」
朝ごはん!? それって、あたしのことじゃないじゃん!!
「…もぅ! そんなの、あたしのことじゃないじゃん!! 」
あたしは、握られた手を振り放そうとした。
でも、裕はあたしの手を強く握っていて、振り放せなかった。
「…っ!! 離して!! 」
「ヤーダ! 瑠花離すと、いろんな人に被害が及ぶから、俺が止めてんの! 」
「っ別に!! 大丈夫だもん!! 」
「大丈夫じゃないだろ~。そんな顔してたら、可愛い顔が台無しだぞ! それに、今日から高校生なんだから、初日から、楽しめないぞ!! 」
かっ…かわいい!? /// でも、ちょっと落ち着かなきゃ…
「ごめん…。ちょっと取り乱した…。」
「うん。大丈夫。いつものことだから。」
笑顔の裕。
ちょっと、悪いこと言っちゃったかな…。
「そんな、顔すんなって! さっきも言ったじゃん! 可愛い顔が台無しだぞ! 」
だから、可愛いって、そんなに、軽く言わないでよ///
「照れてる~! 」
「っ/// 照れてないもん! 」
今日2回目///
「あっ、そうだ! また、これから3年間よろしくな! 」
「っ! こっちだって、3年間見なきゃいけないのあれだけど、見てあげる!! 」
また、やっちゃった!
でも、裕は笑ってる。
あたしは、それに合わせて笑い返した。
こうして、あたし達の高校生活が始まった。