『好き』なんだよ…

ラッキー ~裕side~




 今日は、俺たちの入学式。



 瑠花と同じ「椿野高等学校」。



 有名な進学校。



 学校に着いて1番気になるのは、クラス…。



「裕! クラス見に行くよ! 」



「あっ! おうっ! 」





 俺の手を引く瑠花。




 小さな手で俺を引っ張ってる。



 栗色の髪をなびかせて。



 そういえば、瑠花は何でこの学校を選んだんだろ…。




 瑠花、ホントは頭イイのに…。



 まぁ…いずれ分かるか。


「あっ!! あったよ! 裕! あたし達同じ2組だよ! 」



 瑠花と一緒…。



「よかった~。」



「何が? 裕? 」


「だって、また瑠花と一緒にいられるんだぜ!! 」



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