ジェフティ 約束
「ちゃんと飯を食わせてやったんだ、お礼くらいしたらどうだ。森を抜ける手段を知ってるんだろう?」
 シェシルはことさらうれしそうに言う。
 そういうことか。案内してくれと頼めないところが素直じゃない。
 ラルフは胸の前で両腕を組んだ。
「自分だけじゃ――また!――道に迷うって、素直に言えよ」
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