ジェフティ 約束
「アロフはテルテオから馬を走らせても五日はかかる道のりだよ。サルファイなんて十日以上かかるかもしれない。その間には集落すらないんだ」
そんなことは、ラルフのような山間の村に住む子供だって知っている。
「何だと、お前それを知ってたのか!?なんでもっと早くに言わない!」
「そんなこと、あんたが自信満々に馬を走らせ始めたからだろう!?」
ラルフはむっとして、振り返ろうとしたが、如何せん馬に乗っているこの体勢では無理がある。こんな体勢じゃなかったら、こんなにシェシルとの体格差がなかったら、一発殴ってやりたいところだ。
「俺だって、そのくらいのことは知ってるよ。西に半日も行けば、ラドナスっていう街があるんだ。聞き覚えあるだろう?多分、そこから森に向かってきたんだろうからさ」
――旅人のくせに、地図くらい持て!
ラルフは心の中で叫ぶ。
そんなことは、ラルフのような山間の村に住む子供だって知っている。
「何だと、お前それを知ってたのか!?なんでもっと早くに言わない!」
「そんなこと、あんたが自信満々に馬を走らせ始めたからだろう!?」
ラルフはむっとして、振り返ろうとしたが、如何せん馬に乗っているこの体勢では無理がある。こんな体勢じゃなかったら、こんなにシェシルとの体格差がなかったら、一発殴ってやりたいところだ。
「俺だって、そのくらいのことは知ってるよ。西に半日も行けば、ラドナスっていう街があるんだ。聞き覚えあるだろう?多分、そこから森に向かってきたんだろうからさ」
――旅人のくせに、地図くらい持て!
ラルフは心の中で叫ぶ。