ジェフティ 約束
「黙れ」
シェシルは低い声をさらに低くしてつぶやく。
「黙ってられるかよ!」
ラルフは身をよじってシェシルを見上げた。シェシルはラルフを見てはおらず、前方を見据え眉を寄せている。
「シッ!静かにしろ!」
シェシルはラルフの口に手を当てて塞ぐと、手綱を引いて馬の歩みを止めた。馬から音もなくするりと降りると、シェシルは荷物に手をかけたままじっと前方に目を凝らす。
「な、なあ……」
ラルフは少し慌てる。しつこく言い過ぎたのだろうか。馬を残してやるから一人で好きにしろとでも言われてしまうのだろうか。シェシルは荷物の中に手を入れると、自分の剣を引き抜いた。
刀身に金色の古代文字で何か言葉が刻まれている長剣だ。太陽の光を反射して、きらきらと輝いてとても美しい。
シェシルは低い声をさらに低くしてつぶやく。
「黙ってられるかよ!」
ラルフは身をよじってシェシルを見上げた。シェシルはラルフを見てはおらず、前方を見据え眉を寄せている。
「シッ!静かにしろ!」
シェシルはラルフの口に手を当てて塞ぐと、手綱を引いて馬の歩みを止めた。馬から音もなくするりと降りると、シェシルは荷物に手をかけたままじっと前方に目を凝らす。
「な、なあ……」
ラルフは少し慌てる。しつこく言い過ぎたのだろうか。馬を残してやるから一人で好きにしろとでも言われてしまうのだろうか。シェシルは荷物の中に手を入れると、自分の剣を引き抜いた。
刀身に金色の古代文字で何か言葉が刻まれている長剣だ。太陽の光を反射して、きらきらと輝いてとても美しい。