ジェフティ 約束
■2-2 湧き上がる思惑
テルテオ村の後始末を、連れてきた幾人かの部下に言い渡し、アスベリアはザムラス国王の住む王都カリシアに引き返す道を進軍していた。とはいっても、テルテオはカリシアからもっとも遠く離れている村のため、カリシアまでの岐路は一ヶ月以上を要する。
アスベリアはまず十日間かけて、テルテオから南西に位置するサンダバトナを目指し、そこで休息をとった後、さらに西の第二都市オルバーに入ることにしていた。
オルバーは、ザムラス国王の弟王クレテ公が領主を勤める湖上の水上都市だ。ノベリアの国土のほぼ中央に位置している。大きなカルデラ湖の中心の隆起した島の部分上に大きな城が建っていて、その中に街がそっくり入っているのだ。その白く輝く荘厳な姿はノベリアの威厳と讃えられている。
先々王のイルガナートの頃まで国王の居城だったのだが、大陸外への貿易を重んじたイルガナート国王が、今は第三都市となっている大陸最西端アッズバイナーの港の傍に王都を移した。それが今のカリシアというわけだ。
アスベリアはまず十日間かけて、テルテオから南西に位置するサンダバトナを目指し、そこで休息をとった後、さらに西の第二都市オルバーに入ることにしていた。
オルバーは、ザムラス国王の弟王クレテ公が領主を勤める湖上の水上都市だ。ノベリアの国土のほぼ中央に位置している。大きなカルデラ湖の中心の隆起した島の部分上に大きな城が建っていて、その中に街がそっくり入っているのだ。その白く輝く荘厳な姿はノベリアの威厳と讃えられている。
先々王のイルガナートの頃まで国王の居城だったのだが、大陸外への貿易を重んじたイルガナート国王が、今は第三都市となっている大陸最西端アッズバイナーの港の傍に王都を移した。それが今のカリシアというわけだ。