ジェフティ 約束
「仰せのままに。アスベリア様がここ数日でお戻りになると思い、兵士たちの寝床も準備してございます。本日は兵士たちに労いを?」
アスベリアはテルテオに向かう前、エドをここサンダバトナに残し、戻ってきたときの準備や、ここからオルバーまでの道中必要になる物資の調達を信任していた。
「無論だ、エド。今日は宿舎に酒と旨い料理を存分に用意してやってくれ。ここ一ヶ月間、気の休まるときはなかったからな。ここにいる三日間は、羽目を外さぬ程度に羽を伸ばすよう伝えてくれ」
アスベリアは、エドに手を引かれて遠ざかっていく巫女姫の後姿を、建物の中へ消えるまで見つめていた。建物の中へ消えるその一瞬、少女のアメジストの瞳がアスベリアの姿を捉えたが、その色が何を意味していたのかはアスベリアにはわからなかった。ただ、ひどく懐かしいという感情がふと、心を微風のように掠めた気がして、アスベリアは頭上に広がる青空を見上げた。
アスベリアはテルテオに向かう前、エドをここサンダバトナに残し、戻ってきたときの準備や、ここからオルバーまでの道中必要になる物資の調達を信任していた。
「無論だ、エド。今日は宿舎に酒と旨い料理を存分に用意してやってくれ。ここ一ヶ月間、気の休まるときはなかったからな。ここにいる三日間は、羽目を外さぬ程度に羽を伸ばすよう伝えてくれ」
アスベリアは、エドに手を引かれて遠ざかっていく巫女姫の後姿を、建物の中へ消えるまで見つめていた。建物の中へ消えるその一瞬、少女のアメジストの瞳がアスベリアの姿を捉えたが、その色が何を意味していたのかはアスベリアにはわからなかった。ただ、ひどく懐かしいという感情がふと、心を微風のように掠めた気がして、アスベリアは頭上に広がる青空を見上げた。