ジェフティ 約束
雨が少し勢いを弱めてきた。後方から剣の交わる音と罵声や怒号が聞こえてくる。腕の中の巫女姫の体が、緊張したように縮こまった。
「エド、この馬に乗ってオルバーへ向かってくれ。巫女姫をお守りするんだ」
エドが一瞬何かを言いたげにアスベリアを見返したが、やがてゆっくりと頷くと鐙(あぶみ)に義足ではないほうの足をかけてひらりと馬の背に跨った。
「巫女姫、ご安心ください。エドは歴戦の勇だった者です。貴方を必ずオルバーへと連れて行ってくれます」
エドが馬の体をアスベリアに寄せ、片手で巫女姫の体を馬の背の上に引っ張り上げた。
「頼んだぞ!オルバーについたら、この隊が何ものかに襲撃にあったと伝えてくれ。オレは収拾がつき次第後を追う!」
「アスベリア様、ご無事で!」
馬が走り出そうと身を震わせた瞬間、巫女姫は包まっていたマントから片手を出し、アスベリアの額に人差し指と中指を当ててつぶやいた。
「エド、この馬に乗ってオルバーへ向かってくれ。巫女姫をお守りするんだ」
エドが一瞬何かを言いたげにアスベリアを見返したが、やがてゆっくりと頷くと鐙(あぶみ)に義足ではないほうの足をかけてひらりと馬の背に跨った。
「巫女姫、ご安心ください。エドは歴戦の勇だった者です。貴方を必ずオルバーへと連れて行ってくれます」
エドが馬の体をアスベリアに寄せ、片手で巫女姫の体を馬の背の上に引っ張り上げた。
「頼んだぞ!オルバーについたら、この隊が何ものかに襲撃にあったと伝えてくれ。オレは収拾がつき次第後を追う!」
「アスベリア様、ご無事で!」
馬が走り出そうと身を震わせた瞬間、巫女姫は包まっていたマントから片手を出し、アスベリアの額に人差し指と中指を当ててつぶやいた。