ジェフティ 約束
「言われなくてもそうするわ」
そう聞こえた頃には、シェシルはラルフの背後に飛び乗っていた。相変わらず恐ろしいほどの跳躍力。そのまま二人はラドナスの街の門を抜け、暗闇の広がる街の外へと飛び出していく。
「ったく、お前は無茶ばかりしやがって!」
シェシルはラルフの手から手綱を奪い取ると、馬の首にそれを当てた。後ろを振り返ると、兵士たちがあたふたと追いかけてくる姿がだんだんと小さくなっていった。
ラルフは、自分の手にしっかりと握られた剣を不思議そうに見つめた。あまりの緊張に、これの重みを忘れていたようだ。シェシルもそれに気がついたのか、手を伸ばしてきて、剣の柄を握りラルフの手から引き剥がす。
「ほんとうに、お前は無茶ばかりする……」
シェシルのため息がラルフの首筋にかかった。
そう聞こえた頃には、シェシルはラルフの背後に飛び乗っていた。相変わらず恐ろしいほどの跳躍力。そのまま二人はラドナスの街の門を抜け、暗闇の広がる街の外へと飛び出していく。
「ったく、お前は無茶ばかりしやがって!」
シェシルはラルフの手から手綱を奪い取ると、馬の首にそれを当てた。後ろを振り返ると、兵士たちがあたふたと追いかけてくる姿がだんだんと小さくなっていった。
ラルフは、自分の手にしっかりと握られた剣を不思議そうに見つめた。あまりの緊張に、これの重みを忘れていたようだ。シェシルもそれに気がついたのか、手を伸ばしてきて、剣の柄を握りラルフの手から引き剥がす。
「ほんとうに、お前は無茶ばかりする……」
シェシルのため息がラルフの首筋にかかった。