ジェフティ 約束
シェシルは、いきなりラルフの頭をぐいっと鷲づかみにした。
「いたっ!痛いってばシェシル!!」
「何が痛いだ。剣を抜くなとあれほど言ったのに抜いて振り回すし、馬で戻ってくるし!
うまく逃げられたから良かったものの、あのまま捕まっていてもおかしくはない状況だったんだぞ!」
ラルフは身をよじった。
「だって!どこまで逃げていいか分からなかったし。それに!俺だっていつまでもシェシルに守られているだけのガキじゃないんだ!」
シェシルはラルフの言葉を聞いて鼻で笑う。
「ガキなんだよ!そういうのを身のほど知らずって言うんだ。……でも、まあ助かった。この荷物を担いでちゃあ、なかなか遠くへは歩いて逃げられないからな」
少し柔らかな声色でシェシルは言うと、ラルフの頭から手を離し、手綱を握りなおした。
「いたっ!痛いってばシェシル!!」
「何が痛いだ。剣を抜くなとあれほど言ったのに抜いて振り回すし、馬で戻ってくるし!
うまく逃げられたから良かったものの、あのまま捕まっていてもおかしくはない状況だったんだぞ!」
ラルフは身をよじった。
「だって!どこまで逃げていいか分からなかったし。それに!俺だっていつまでもシェシルに守られているだけのガキじゃないんだ!」
シェシルはラルフの言葉を聞いて鼻で笑う。
「ガキなんだよ!そういうのを身のほど知らずって言うんだ。……でも、まあ助かった。この荷物を担いでちゃあ、なかなか遠くへは歩いて逃げられないからな」
少し柔らかな声色でシェシルは言うと、ラルフの頭から手を離し、手綱を握りなおした。