ジェフティ 約束
ラルフのとっておきの場所。それは、テルテオの村の中で唯一、夕日が見える丘。眼下にはテルテオの村が見渡すことができる場所だ。
テルテオは、周囲を森に囲まれているため、村の中では夕日はきれいに見ることはできない。
ラルフはエフルの実を集めにジェイと一緒に森に入り、夕日を見ようとここまで山道を登ってきたのだ。
「きれいね」
空は視界の半分が夜の世界に変化し始め、星がその中できらきらと瞬いている。西の空は、まだ昼間の名残を惜しむかのごとく、太陽が赤々と雲を染め上げていた。
「ラルフ、ありがとう。お婆様から聞いたわ。ラルフの額の傷、私を連れて森を抜けるときにできたものなのね」
ラルフの額の傷は今はかさぶたがはり、周囲の皮膚が引きつっている。
「いや、これは……、そんな大したものじゃ……」
テルテオは、周囲を森に囲まれているため、村の中では夕日はきれいに見ることはできない。
ラルフはエフルの実を集めにジェイと一緒に森に入り、夕日を見ようとここまで山道を登ってきたのだ。
「きれいね」
空は視界の半分が夜の世界に変化し始め、星がその中できらきらと瞬いている。西の空は、まだ昼間の名残を惜しむかのごとく、太陽が赤々と雲を染め上げていた。
「ラルフ、ありがとう。お婆様から聞いたわ。ラルフの額の傷、私を連れて森を抜けるときにできたものなのね」
ラルフの額の傷は今はかさぶたがはり、周囲の皮膚が引きつっている。
「いや、これは……、そんな大したものじゃ……」