ジェフティ 約束
――お前は、一度捨てられたんだぞ。お前の忠義心は、あの時蔑(ないがし)ろにされた!王には伝わってなかった。お前の払った犠牲は、こんなことで露のように消えてなくなるのか?
それはもう一人の自分の声。忘れるなとアスベリアを攻め立てる。ルーヤの傍らに立ち、こっちを見て怒鳴りつけた。
「誰もが、替え玉の利く存在じゃない」
ノリスの先ほどの言葉が心に重く響いた。
――弱い者は、強い者の運命に巻き込まれるんだ!お前は弱い者のままでいるつもりか?立てよ!見せつけてやれ!お前は、唯一無二、お前自身の為に!
アスベリアの瞳に、強い輝きが戻ってくる。そう、許してはいけない。自分を見捨てた国も王も、そして自分自身も。
――もう誰も、オレの邪魔はさせない。
心が急にふくらみ満たされていくのをアスベリアは感じた。その充足感にアスベリアはしばし笑みを浮かべて、夢の中へと足を踏み入れた。
それはもう一人の自分の声。忘れるなとアスベリアを攻め立てる。ルーヤの傍らに立ち、こっちを見て怒鳴りつけた。
「誰もが、替え玉の利く存在じゃない」
ノリスの先ほどの言葉が心に重く響いた。
――弱い者は、強い者の運命に巻き込まれるんだ!お前は弱い者のままでいるつもりか?立てよ!見せつけてやれ!お前は、唯一無二、お前自身の為に!
アスベリアの瞳に、強い輝きが戻ってくる。そう、許してはいけない。自分を見捨てた国も王も、そして自分自身も。
――もう誰も、オレの邪魔はさせない。
心が急にふくらみ満たされていくのをアスベリアは感じた。その充足感にアスベリアはしばし笑みを浮かべて、夢の中へと足を踏み入れた。