ジェフティ 約束
ラルフはシェシルを睨みつけるように見上げ、インサは眉根をぎゅっと寄せて一言いって頷いた。
――スヴィテルが絡んでるな。
シェシルは先ほどすれ違った山賊のいでたちの男たちを思い起こしていた。
――この為に、わざわざ私たちをあの場から遠ざけたんだろう。スヴィテルの目的が何か、探る余裕はないな。
今、争いに巻き込まれるのは得策とはいえない。シェシルはラルフとインサをせきたてて、森の中へ戻った。
ぐっしょりと雨に濡れる下草をかき分け、三人は黙々と森の奥へと進む。元来た道を行くことは危険だ。しかし、オルバーから遠ざかることも避けたい。オルバーへと続く道は一本しかないのだが、そこを行くのも危険だ。できる限り、人との接触は避けるべきなのだ。
「シェシル、もしかしてさっきの……、あの山賊?」
ラルフは遠くから聞こえる男たちの怒号の方を振り返る。シェシルはラルフの背中を押した。
「ああ、多分な」
「じゃあ、もしかしてジェイもあそこにいるかも!」
「だめだ」
――スヴィテルが絡んでるな。
シェシルは先ほどすれ違った山賊のいでたちの男たちを思い起こしていた。
――この為に、わざわざ私たちをあの場から遠ざけたんだろう。スヴィテルの目的が何か、探る余裕はないな。
今、争いに巻き込まれるのは得策とはいえない。シェシルはラルフとインサをせきたてて、森の中へ戻った。
ぐっしょりと雨に濡れる下草をかき分け、三人は黙々と森の奥へと進む。元来た道を行くことは危険だ。しかし、オルバーから遠ざかることも避けたい。オルバーへと続く道は一本しかないのだが、そこを行くのも危険だ。できる限り、人との接触は避けるべきなのだ。
「シェシル、もしかしてさっきの……、あの山賊?」
ラルフは遠くから聞こえる男たちの怒号の方を振り返る。シェシルはラルフの背中を押した。
「ああ、多分な」
「じゃあ、もしかしてジェイもあそこにいるかも!」
「だめだ」