ジェフティ 約束
「どうしてダメなんだよ!あそこにはジェイがいるかもしれないんだ。あの山賊の格好の奴らも、ジェイのことを言ってたじゃないか!」
ラルフはあの山賊風情の男たちが野営をしていたとき、その場に近づいた。そこで偶然耳にしたジェフティの消息を、ラルフはずっと気にしていたのだ。
「確証がないだろう。無駄な争いに巻き込まれるは避けたいんだ」
シェシルは声のするほうへ行こうとするラルフの肩を掴んで離さない。野営をしていた男たちの話を盗み聞きしたときから、予感していた。しかし、争乱の最中にジェイを見つけて連れ出すことの困難を思うと、シェシルはどうしてもそちらに足が向かなかった。
「いやだ!」
ラルフはシェシルの手を振りほどこうとする。
「ダメだと言ってるだろう!今はまだテルテオの生き残りに追っ手がかかってから日が浅い。お前は自分が追われている立場だってことを、忘れているんじゃないだろうな。……それに、自分の身も守れないのに、どうやってジェイを守ってやるつもりだ」
「それはっ!」
ラルフはシェシルの言うことにじっと耳を傾けながらも、唇をかみ締めてうつむき言葉を失って立ち尽くした。
ラルフはあの山賊風情の男たちが野営をしていたとき、その場に近づいた。そこで偶然耳にしたジェフティの消息を、ラルフはずっと気にしていたのだ。
「確証がないだろう。無駄な争いに巻き込まれるは避けたいんだ」
シェシルは声のするほうへ行こうとするラルフの肩を掴んで離さない。野営をしていた男たちの話を盗み聞きしたときから、予感していた。しかし、争乱の最中にジェイを見つけて連れ出すことの困難を思うと、シェシルはどうしてもそちらに足が向かなかった。
「いやだ!」
ラルフはシェシルの手を振りほどこうとする。
「ダメだと言ってるだろう!今はまだテルテオの生き残りに追っ手がかかってから日が浅い。お前は自分が追われている立場だってことを、忘れているんじゃないだろうな。……それに、自分の身も守れないのに、どうやってジェイを守ってやるつもりだ」
「それはっ!」
ラルフはシェシルの言うことにじっと耳を傾けながらも、唇をかみ締めてうつむき言葉を失って立ち尽くした。