ジェフティ 約束
村はずれのコドロー橋が目前に迫ってきたとき、背後で悲鳴が上がった。
「やめて!」
ラルフがあわてて振り返る。
「さすがアスベリア様だ。ここで待ち構えろとのご命令に間違いはなかったというわけだ」
リリールの腕をつかんでその体を引きずるようにしながら、兵士がにやにやと笑みを浮かべ近づいてくる。リリールは身をよじり、逃げようともがくが、男の手はびくともしない。
道の両脇の林の中から、潜んでいた兵士たちが飛び出してきて、ラルフたちを取り囲んだ。
ラルフはジェイを背中に回し、じりじりと後退りながら、ノリスの長剣を渾身の力を込めて抜いた。ラルフの身の丈に合わない長剣は、途中鞘に引っかかり、一度には抜けない。
まごつくラルフを兵士たちは笑いながら見ている。
「坊主、お前にはちょっとその長さは無理なんじゃないか?」
「おい、なんのつもりだ、ガキが」
ラルフはどうにか抜刀すると、剣を構えて兵士たちをにらみつけるが、長剣はとてつもなく重く、剣先がふるえ、持ち上げていられるのも一瞬だけだと思われた。
「やめて!」
ラルフがあわてて振り返る。
「さすがアスベリア様だ。ここで待ち構えろとのご命令に間違いはなかったというわけだ」
リリールの腕をつかんでその体を引きずるようにしながら、兵士がにやにやと笑みを浮かべ近づいてくる。リリールは身をよじり、逃げようともがくが、男の手はびくともしない。
道の両脇の林の中から、潜んでいた兵士たちが飛び出してきて、ラルフたちを取り囲んだ。
ラルフはジェイを背中に回し、じりじりと後退りながら、ノリスの長剣を渾身の力を込めて抜いた。ラルフの身の丈に合わない長剣は、途中鞘に引っかかり、一度には抜けない。
まごつくラルフを兵士たちは笑いながら見ている。
「坊主、お前にはちょっとその長さは無理なんじゃないか?」
「おい、なんのつもりだ、ガキが」
ラルフはどうにか抜刀すると、剣を構えて兵士たちをにらみつけるが、長剣はとてつもなく重く、剣先がふるえ、持ち上げていられるのも一瞬だけだと思われた。