この想いが届くなら[完]
昴は

授業中に分からないとこが

あっても、

絶対に私の方を向かず

前の人か、後ろの人に

聞いている。

私は昴の隣じゃないの?

どうして私に聞いてくれないの?

嫌いかもしれないけど

少しはこっち向いてくれても

いいんじゃないの?

私が好きになった昴は

私の隣ではこんな風に

傷つける人だったんだね。

知らなかった。

好きな人の隣がどんなに

幸せだけど、不安だという事を

昴は一生、気付きはしないと

思う。
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