あの世からの電話
俺は、春香にそうつっこんだあと、電話にでた。
?『崇…俺だけど。』
崇「あ、なんだあ。兄ちゃんかあ」
兄『あぁ……崇…実はな…』
崇「な、なんだよ?」
兄『実は………母さんが……死んだ。』
崇「はあ?!なにいってんの??俺、さっき電話で話したぜ?!」
兄『なんだと…?』
崇「非通知でかかってきて、電話でてみたら、母さんでさ。」
兄『……そうか。崇、真面目にきいてほしい。母さん…今朝、事故にあって…さっき、病院で息をひきとった。。。それが、最期だった。本当の話だ…』
崇「ウソ…だよ。だって……さっき、電話で話したんだ!!頼みたいことがあるって……言ってたんだよ!!!」
兄『崇、母さんな。お前にナイショでセーター編んでたんだよ。お前、去年インフルエンザにかかっただろ?だから、今年は温かくして病気しないようにって…毎日、楽しそうにコツコツ編んでたよ…。それが、きのう完成したんだ。たぶん、それを着て見せて欲しかったんじゃないかな…。母さん、お前の喜ぶ顔見たかったんだよ!!きっと……」