Princess of Magic
話を聞き終えた姫は涙を流していた…
『そんな…私にお父さんはいないの?…』
庇「姫ちゃんどんな生き物も父母がいなければ生まれて来れないわ。あなたのお父様もどこかにいるはずよ。もしかしたら天界の人かもしれないわ」
『天界…でも、お父さんもお母さんも私の所為で死んでしまった………』
・・
庇「いいえ。あの方はそれを望まれた。そして陽様はあなたの所為ではなく、あなたの為にお亡くなりになった。」
『でも!!それは変わりません!!』
庇「その髪飾りとピアス…陽様がおつくりになったものです。髪飾りは私に。17歳の誕生日に渡すように。とピアスは陽様が仲の良かった咲様に私と同じことを・・・」
『え?…咲ちゃんはいま、17歳です。そんなときに生きているはず…』
庇「我々は年を取るのが極端に遅いのです。人々の100年が私たちからするとほんの10年位です。」
『でも、咲ちゃんは私と一緒に幼稚園小学校中学校と育ってきました』
庇「それも全て魔法でそう見せかけたのです」
『じゃあ、私は?私は今までみんなと同じスピードで年を取っています!!』
庇「成長がゆっくりになるのは私たちの成人17からなのです」
『そんな…私は、人間じゃなかったの?…』
庇「追い打ちをかけるようで、申し訳ありませんが、…姫ちゃんいいえ姫様には御転校いただくしか・・・」