Princess of Magic
Ecole da Blue rose<青い薔薇学園>

Quello che vi serve<必要なもの>


妃芽は庇保に街を案内されながら学校へと向かった。

庇「さぁ、ここがあなたが通う、Ecole da Bluerose よ」
 『イカル ダ ブルーローズ?―――青い、薔薇、学園?』

庇「あら、近頃の学校では、いろんな語学を勉強させるのね。」
 『いろんな語学??・・・習ってなんていませんでしたよ?』

姫は庇保が何を言っているのかいまいち分からなかった。

庇「あら、・・・ホントに強いわね。」

 強い?何が?
 『あの…一体何が、強いんですか?』
庇「外界の語学は勉強すれば、使えるわ。でも、強い魔力がある者は勉強しなくても使えるのよ。」

 魔法って…便利…

庇「着いたわよ。ここが学園長室よ。外界で言えばね。こちらではLuce la ambiante  意味は“光の部屋”」

 『光の、部屋?学園長は光なんですか?』

庇「初代学園長が昨日言った姫様でね、その姫様をみんなは光と例えたの。だから“光の部屋”」

 『そうなんですか…』
 姫嘉が光ねぇ…あのおてんばが?

庇「入るわよ」

ガチャ

 え?ノックしないで学園長室に入っていいの??

庇「ひさしぶりね。怜」

怜「庇保も元気そうで。そちらが・・・」

庇「えぇ。陽様のお嬢様。妃芽様よ」

 え・・・と、何?庇保さんと学園長さんお知り合い??ん?

怜「はじめまして。妃芽様。」
 『・・・・』

怜「妃芽様??」

怜が話しかけたが、姫の頭は怜と庇保の関係について考えていて、庇保に話しかけているのだろう。位にしか思わなかった。

怜「庇保…俺…嫌われてる?」
庇「陽様に似てて、考え事をし始めるととことんなお方なのよ」

怜「なるほど!!じゃあ」

 
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