Princess of Magic
 
 『学校に必要な物ってなんですか?』
庇「少ないけれど、大変よ?明後日から学園だし…」
 

 明後日って…
 『服って制服ですか?』
庇「ええ。制服よ。とてもバリエーションが豊富なのよ。他に学校生活で必要なものは…杖、箒、鞄くらいかしら?」

 『確かに少ないですね。杖とかってあの○リー・ポッターとかみたいに、専用のお店に行って自分に一番あったやつを選ぶんですか?』

庇「少し違うわ。確かに専用のお店に行くのだけれど、自分の魔力から杖を作るのよ。それが一番自分に合うから。結構キツイわ…」

 『庇保さんも持ってるんですか?』
庇「もちろんよ。見る?」
 『はい!ぜひ!』
庇「これよ。」

庇保は手のひらから出した。


 『え?今、手から出てきましたか?』
庇「えぇ。自分の魔力から作っているから普段は体内に入れておけるわ。」
 『すごいですね。――杖って木じゃないんですか?』

庇「人それぞれよ。だから杖とは言わずに、スティックって言うわ。」

 へ~
 『庇保さんのは何で出来てるんですか?』
庇「見た目は、ハックマナイトっていう宝石よ。」
 
 『宝石…すごいですね。』
庇「姫ちゃんはきっともっとすごいわね。」

 『そんなこと無いですよ。さ、とりあえず早く行きませんか?』
庇「そうね。まずは、スティックから行きましょうか?」
 『はい。』

庇「姫ちゃんはどんなスティックになるのかしらね?」
 
 独り言だよね…答えた方がいいのかな?でも、どういう風に?



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