Princess of Magic
 「らっしゃい。スティックの修理?それとも何かを作りに来たのかい?」

庇「わたしよ。久しぶりね。元気にしていたかしら?」

 「庇保?!大丈夫だったのかい??プリンセスがお亡くなりになったとは聞いたけど、どうして帰って来なかったんだい?」

庇「陽様のお嬢様に付いていたのよ」
 「予言の巫女かい?」
庇「あら、失礼ね。きちんと名前があるのよ!!」

 「で、その御方の御名前は?」
庇「妃芽ちゃん。」

庇保は妃芽に手招きした。

庇「こちらよ。」
 
 『妃芽です。よろしくお願いします。』
 「どうやら、本当のようだね…陽様の幼いころそっくりだ・・・・」
 『母を知っているんですか?』
 「プリンセスはいつも街を出歩いていらしたので。」

庇「妃芽ちゃん。こちらはバストニエの主人 アル・サーガ よ」

 『よろしくお願いします。アル、さん?』
ア「私などに敬語はお止め下さい。」
 『え…と敬語は癖なので…アルさんは普通にいつもどうりの話し方にしてくれませんか?』

ア「妃芽様のお願いとあらば。庇保。妃芽様は本当にプリンセスそっくりだね。中身まで…」

庇「えぇ。陽様を見ているようにも思う時が多々あるわ。」

 え~と・・・話に入りにくいけど、言った方がいいかな…
 〈言いたいことははっきり言いなさい!!〉

 『え?!』
庇「妃芽ちゃんどうかした?」
 『い、え何も・・』




 姫嘉?
 〈正解!!全部聞いてたわよ~。どうして嘘つくの?別に敬語なんかじゃなくても話せるでしょ?〉

 別に深い意味はないけど…今までは敬語じゃないと何か一線を引かないとすぐにのめり込んじゃって、感情が昂るから…
 〈でも、今は別にいいじゃない。のめり込んだって。感情が昂ったって〉
 それは・・・ホントに癖になっちゃったりして!!
 〈妃芽・・・とりあえず。言いたいことは言った方がいいと思うけど〉
 うん。言うから。ありがとう。
 〈あと、あなたは私なんだから、考えとかも共有になるんだからね?気をつけなさいよ。さっきのぜ~んぶダダ漏れよ〉

 見たの?!・・・
 〈見えたの。見る気はなかったわ。ごめんなさい。〉
 良いよ…じゃあ、またね。
 〈えぇ・・・〉


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