Princess of Magic
扉を開けて外に出ると

ア「おや、えらく早かったねぇ。ふつうはもっとかかるんだけど」

 そういうものなのかな?

ア「怪我はないかい?だるいとかの症状は?」

 『あ、ありませんけど…』
ア「ない??全く?・・・・何回失敗した?」

 失敗?
 『ありません…』

ア「失敗がない?!・・・・こりゃすごい!!」

 え??なに?!私変なこと言った?!

庇「どうしたの?そんなに驚いた顔して…」

ア「庇保この子はすごい!!失敗、怪我、症状全てなしさ!!」
庇「まぁ!!さすが妃芽ちゃんね。ふつうは最低でも3回は失敗するのにね。」

 そういうもの?でも、怪我ってあんなに安全な場面でどうやって?

考えを読んだかのタイミングで庇保が言った

庇「魔力を練って放出した瞬間、暴走して怪我をする。って言うことは当たり前なのよ。」

 『暴走?・・・あんなに静かだった魔力が?』

ア「静か?!魔力がかい??あり得ない!!すごいね。今回の生徒たちは…」
庇「妃芽ちゃん以外にもいたの?」

ア「あぁ。その子も静かだったと。怪我ひとつ無かったよ」

庇「あら、妃芽ちゃん以外にもそんな子が・・気になるわね。」


二人が会話に花を咲かせているとき、妃芽はひたすらスティックの成分を考えていた。


 一体何で出来てるんだろう?
 白く光って、柔らかいけどかたい・・・
 そんな物体有るのかな?


とりあえず出してみようと思ったがどうやって出すのか分からず、とりあえず念じてみると目の前に出てきた。

 『わっ!!びっくりした…』


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