Princess of Magic
姫が教室に入って、自分の席に着くと、横に座っている咲が、
「姫。おはよう」
『咲ちゃん。おはようございます』
彼女の名前は、護守 咲(まもり さく)
小さいときから、みんなが気味悪がって離れる中、彼女だけはずっと私と一緒にいてくれた私の大切な人。
咲「姫。誕生日おめでとう。これ」
『??』
咲「ふふっ プレゼントよ。受け取って?」
『えっ?いいんですか?私ですよ?』
咲「毎年毎年可笑しなことを言うわね。姫だから、あげるんじゃない。ほら、受け取って?」
『ハイ・・・・ありがとうございます。』
キーンコーンカーンコーン
咲「あら。もう?早いわね。姫。今日は早く帰るのでしょう?」
『はい。何でそれを?』
咲「庇婆のことだもの。それに姫も今年で17歳でしょう?」
『はい。』
咲「今日ね…」
『何かおっしゃりましたか?』
咲「いいえ。何でもないわ。」
『そう、ですか』