ぶたさん4
 「君は結局、永遠のひとりを手にしてしまったんだね。繋がれる可能性があるから、人は一人に怯えてしまう。全ての接続を拒絶した君は、何よりも神々しく、羨ましい存在だ」

 「友達がいても、妻が出来ても、仕事が順調でも、ルックスが良くても、僕は満たされていない・・・。たった一つかけがえのないものを得た君こそが、何よりも満たされているように見えるよ」

 「何もかもを持っている僕が、何もかもを持っていないぶたさんに、何もかもを注ぐことで、何もかもが満たされるんじゃないかって思ってたけど・・・。うまくいかないものだね、人生、は」
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