夏雲
どうやら普通メイドカフェではこんなに注文するご主人様もお嬢様もいないみたいだった。
メイドさんが運んできたツムギのオムライスにケチャップで絵を描いてくれた。
ツムギはケータイにもストラップがついていた、なんとかいうアニメのマスコットキャラクターの絵を描いてもらっていた。
「確か、友達の美嘉ちゃんて子にちょっと痛い目をあわせたいって話だったよね」
ケチャップで描かれた絵を崩してしまわないようにスプーンでオムライスを口に運ぶとツムギは言った。
アタシたちはうなづいた。
「インターネットに女の子の部屋を生中継してるサイトがあるんだけど」
ツムギは言った。
アタシが意味がよくわからないでいると、
「女の子の部屋にカメラを仕込んでて、着替えとかオナニーとかさ、部屋に訪ねてきた彼氏とのセックスとかさ、その女の子が部屋でしてること全部インターネットで全世界に生中継されてるんだ」
凛が説明してくれた。
「それと同じことを、美嘉ちゃんにもしてあげるの」
「それって犯罪じゃないの?」
アタシがそう言うと、
「美嘉が麻衣ちゃんがさせてることだって犯罪だよ。もちろん麻衣ちゃんがしてることだって」
凛に言われてしまった。
「それでね、電車の中で見せた学校裏サイトとか、プロフとか、全部ナナセくんがやってることにするんだ」
凛は続けた。
「ナナセくんには美嘉ちゃんの本当のストーカーになってもらおうと思うんだ」
秋葉原にはそのために必要なものを買い揃えるために来たらしかった。
アタシには凛が何故そこまで美嘉に恨みを抱いているのか、わからなかった。
その後落ち着いた店内で、アタシたちは食事をしながら談笑し、会計をすませると店を出た。
「いってらっしゃいませ、お嬢様。いってらっしゃいませ、ご主人様ー」
店を出たアタシたちは、大変ご満悦の表情の、よきにはからえと言わんばかりの表情で、くたびれた顔とくたびれた服で自分の名前が呼ばれるのを待つご主人様お嬢様の前を通りすぎていった。
メイドさんが運んできたツムギのオムライスにケチャップで絵を描いてくれた。
ツムギはケータイにもストラップがついていた、なんとかいうアニメのマスコットキャラクターの絵を描いてもらっていた。
「確か、友達の美嘉ちゃんて子にちょっと痛い目をあわせたいって話だったよね」
ケチャップで描かれた絵を崩してしまわないようにスプーンでオムライスを口に運ぶとツムギは言った。
アタシたちはうなづいた。
「インターネットに女の子の部屋を生中継してるサイトがあるんだけど」
ツムギは言った。
アタシが意味がよくわからないでいると、
「女の子の部屋にカメラを仕込んでて、着替えとかオナニーとかさ、部屋に訪ねてきた彼氏とのセックスとかさ、その女の子が部屋でしてること全部インターネットで全世界に生中継されてるんだ」
凛が説明してくれた。
「それと同じことを、美嘉ちゃんにもしてあげるの」
「それって犯罪じゃないの?」
アタシがそう言うと、
「美嘉が麻衣ちゃんがさせてることだって犯罪だよ。もちろん麻衣ちゃんがしてることだって」
凛に言われてしまった。
「それでね、電車の中で見せた学校裏サイトとか、プロフとか、全部ナナセくんがやってることにするんだ」
凛は続けた。
「ナナセくんには美嘉ちゃんの本当のストーカーになってもらおうと思うんだ」
秋葉原にはそのために必要なものを買い揃えるために来たらしかった。
アタシには凛が何故そこまで美嘉に恨みを抱いているのか、わからなかった。
その後落ち着いた店内で、アタシたちは食事をしながら談笑し、会計をすませると店を出た。
「いってらっしゃいませ、お嬢様。いってらっしゃいませ、ご主人様ー」
店を出たアタシたちは、大変ご満悦の表情の、よきにはからえと言わんばかりの表情で、くたびれた顔とくたびれた服で自分の名前が呼ばれるのを待つご主人様お嬢様の前を通りすぎていった。