もう恋なんてしない
続く沈黙。
先に切ったのは、リカさんだった。

「食事なんていつだって出来るでしょう?
ホント何やってんのよ、ミカは・・・」

「いつでも出来ないから、こうしてるんだ」

ちょっと苛立った様子の流星さん。

口を挟むのは申し訳ないけれど、このままじゃダメだと思った。

「私なら…いつでも空いてますから。
だから、今日はこれで…」

「ホラ♪ 彼女もこう言ってるんだから、今から行こ?」

リカさんの勝ち誇ったような微笑み。
流星さんは気まずい表情で黙ったまま。

更に言葉を続けるリカさん。

「さ、彼女の気が変わらないうちに行こう?
みんなミカを待ってるよ?」

追い立てるように流星さんに近寄るけど、流星さんの口から出た言葉は



「イヤだ」

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