もう恋なんてしない
「メール、ありがとうございました。
綺麗な画像がいっぱいで…アメリカって素敵なところなんですね!
私…アメリカなんて行った事無いし…っていうか、日本から出た事すら無いんですけどね」

「えっ、あ、そ、そうなの?」

心ここにあらず?
流星さんったら、どうしちゃったんだろう。


「あの…何かありましたか?」

怖いけど…訊かないと始まらないと思ったから。


「瑠璃ちゃん、ごめんっ!」

テーブルに着いてしまう程、頭を下げる流星さん。


なんで・・・?


「あの、流星さん?
どうなさったんですか?
私には、何の事だか分かりません。
お願いですから頭を上げて下さい!」

今度は私が頭を下げる番。

< 135 / 369 >

この作品をシェア

pagetop