もう恋なんてしない
「瑠璃くん、君は今回の事で叱られていると思っているかもしれないが…。
いや、実際、叱りたいぐらいの気持ちはあるんだがね?」


怖 い で す。

い、家元――っ!!


最早、まな板の上の鯉!


「どうして、個人の名で…"如月瑠璃”で仕事を受けたんだい?
正直に話してみてはくれないか」

「そ、それは…。
緋笙流の名前を汚す訳には参りませんでしたから…」

「そこなんだよ! 
私が解(げ)せないでいるのは…」


は!?
どういう意味ですか?

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