もう恋なんてしない
「君は小さな頃から、ずっとうちで稽古をしていたじゃないか。
緋笙流の師範代としての資格も持っている。
君が緋笙流の名を汚すとは、とてもじゃないが考えられん。
しかも、この作品は素晴らしい出来だと私も思う。

そもそも、この件に関しては、この作品に関心を寄せた海外の客人からの問い合わせで、知るところとなったんだよ。
君の実力は海外でも十分 通用する、という事だ。

バカ息子のせいで縁談は流れてしまったが、君は緋笙流にとって大切な存在だと私は思っているんだ。

どうだい、緋笙流の為に生きてはくれんかね?」


どういう事?
私は面倒な存在じゃないの??

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