もう恋なんてしない

・・・・・・。


「…んだよ、やっぱ、心当たりがあるんじゃねーか。
何があった?流星が負い目を感じる様な事があったんだろ?
ホラ、言え。全部。兄ちゃんに全て話してみろ?」


仕方なく…私は初めて流星さんと食事に出掛けた日の事を話した。


スター・ダイニングで食事をしてるところに、リカさんがやって来て…。

「はあ? あの女?
流星のヤツ、まだあの女と付き合ってんのか!?」

忌々しく吐き出す兄さんに、続けるべき言葉も止まる。

「あ、待て。瑠璃、誤解すんな!(慌)
その…『付き合う』ってのはだな、つまり、未だに交流があるって意味で…。
決して男女間の『交際』とは別モンだからな!
俺の知ってる限り、流星とあのヤンチャリカが付き合った、なんて話は一度も聞いた事が無い!
だから安心しろ!!」

ソコ?
そんなに慌てるトコ?

「大丈夫だよ。だってリカさん結婚してるし…」

「結婚――っ!? アイツが? 
あの、流星しか目に入ってないアイツが??
嘘だろ、それ?」

「ううん。結婚してるよ?
しかも!相手は…

兄さんの知ってる人」
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