もう恋なんてしない
「流星とは…あれから連絡取ってるのか?」

「まさか――! 無いよ。
もう随分前に終わってる。
最後に会ったのも、リカさん達と食事した時だし…。

やっぱり…兄さんの言う通りだった」

「俺の…?」

「うん。このネックレス…私に気を遣っての事だったんでしょう。
兄さんの言う通り、流星さんは負い目を感じてたんだよ。
そんな必要、全然無いのにね?
あれから全く連絡ないし、今は冴島優香ちゃんとハッピーだし。

そうだ、コレ…兄さんから返しておいてくれない?」

私は慌てて、ネックレスを外そうとした。

「でも…私の使い古しなんか返されても、流星さんが困るだけかぁ?
何か代わりのものをプレゼントした方がいい?
でも…好きでもない子から贈り物されても迷惑だよね?
形に残ると…優香ちゃんもイヤだろうし。
残らない物だと、食べる物? それか…ギフト券とか?
ねえ兄さん、どう思う?」

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