もう恋なんてしない
[史也side]

流星・・・ホントに瑠璃に連絡してなかったんだな。
あのバカ。

「ネックレスは…せっかくだから、貰っておいてやれよ。
お返しは…気にすんな。
大抵の物なら、あいつ持ってるし」

「だよね~、何でも持ってるよね。
でも、貰いっぱなしって…申し訳ないなぁ」

・・・・・・。

「お前がそこまで言うなら…一度会ってやれば?」

「私と?どうして??
流星さんには、優香ちゃんって云う素敵な彼女がいるんだよ?
マスコミが追い回してるし、誤解されたら大変。
私のせいで二人がこじれたら…そんなのイヤだもん」

「お前はいいのか?
流星を冴島優香に取られて…平気なのか?」

「平気も何も…。 それに、取られるとか…そんな関係じゃなかったし。
二人は好き同士だし、第一、私とは住む世界が違うの!

流星さんは…私が、史也兄さんの妹だから、気を遣ってくれたんだよ?
親友の妹は、自分の妹みたいなものだし…。

兄さん、あんな素敵な男性に会わせてくれてありがとう。
でも、本音言うと…会わない方が幸せだったかも(笑)」

「瑠璃・・・」

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