もう恋なんてしない
本来なら…僕が迎えに行くべきだけど。
外で二人になるのは非常に危険だ。

どうする?
瑠璃ちゃんに自力で来て貰うしかないか…。


お祭りの日の予定はどうなってたっけ?
スケジュールノートを手に取り、チェックする。
お盆にも休めないって…どうなんだよ。

僕が留守だと彼女はマンションに入れない。
それなら、早く帰宅して待機するしかない。
今以上の予定が入らないように、ケンに強く言うしかないな。

「どうした、流星?考え事?
随分悩んでるみたいだけど?(笑)」

笑い事じゃないよ・・・。

「酷いな、ケンは・・・。
僕の気持ちが分からないから笑ってられるんだ」

「まあね。
流星の気持ちまでは分からないかな~。
でも…俺で出来る事なら何でもするぞ?
遠慮せずに言ってくれ」

「Danke!」

史也には頼めそうにないし…。
いざって時は、ケンしかいないか。

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